どうもタッキーです!(@takitaki789)
「国家試験の勉強をどうやったらいいのか分からない・・・」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事を書いています。
国試の勉強法をどうやったらいいのか分からない、知りたいという方はおそらく点数が取れないのか、もしくは勉強をはじめたばっかだけど、どんな方法があるだろうか?みたいな感じのことを思っているのではないかと思います。
その疑問を解決するために、国試勉強法と国試Q&Aを作りました!
それではやっていきましょう!
Contents
まずは敵を知ること
臨床検査技師の国家試験とは?
要点だけ取り上げます
合格点数:総得点200点中、120点以上で合格となります
試験日:2月下旬頃
試験科目
・医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
・公衆衛生学(関係法規を含む)
・臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)
・臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)
・解剖学
・病理組織細胞学
・生理学
・臨床生理学
・生化学
・臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
・臨床血液学
・臨床微生物学
・臨床免疫学
受験地
・北海道
・宮城県
・東京都
・愛知県
・大阪府
・広島県
・香川県
・福岡県
・沖縄県
僕は東京で受験しました。
確か、大正大学の巣鴨キャンパスでしたね。
より詳細な情報は厚生労働省のHPにて。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rinshoukensagishi/
国家試験の難易度
受験者数 | 合学者数 | 合格率(%) | |
---|---|---|---|
第64回(新卒) | 3948 | 3572 | 90.50% |
第65回(新卒) | 4002 | 3462 | 86.50% |
第66回(新卒) | 3940 | 3273 | 83.10% |
参考:第64,65,66回臨床検査技師国家試験の合格発表について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2020/siken07/about.html
上のデータを見て下さい。
64回から66回でだいぶ合格率が下がってますね・・・。
ただ80%台は維持してるので、しっかりと勉強してれば受かることができます。
難易度としては難、普通、易だとしたら、普通ですね。
66回は試験員が変わったことにより傾向が変わったと思われます。そのため合格率は前年度と比べてさらに下がったと予測ができます。
受験者数 | 合格者率 | 合格率(%) | |
---|---|---|---|
第64回(既卒) | 881 | 256 | 29.10% |
第65回(既卒) | 815 | 158 | 19.40% |
第66回(既卒) | 914 | 199 | 21.80% |
参考:同上
既卒者の合格率は、こんな感じです。
3年ともかなり低いですねー。ではなぜここまで低いのでしょうか?
学校の先生から聞いたのですが、その理由は単純に勉強をしなくなるからということです。
新卒で受ける場合は学校で国試対策授業があり、また周りに一緒に国試を受ける仲間がいるので、勉強するような環境作りになります。しかし国試浪人してしまうとそれがなくなるからだと。
国試浪人になっても、授業を4年生と一緒に受けれたらいいんですがね。
ですからみなさん、国試はしっかり新卒で合格しましょうね!
勉強法を解説
ますは点を取りやすい科目から始める
勉強において1番大事なことは、何だと思いますか?
それはメンタルです。
メンタルの中でも自己肯定、つまり自分はできるという感覚が大事です。
なぜなら、自分はできないという考え方をもっていると、そもそも問題に取り組まなくなるからです。
間違うのも怖くなります。
ではその感覚を養うには、どうしたらいいのでしょうか?
それは点を取りやすい科目からから始めることです。
つまりそれは点を簡単に取れるくらい簡単な部分を攻めるということです。
簡単だからこそ、すぐに点数がアップするので、自分はできるという感覚を身につけやすくなります。
その簡単な科目とは・・・
理解の少ない科目です。ほぼ暗記科目といってもいいでしょう。
理解の少ない科目というと
・微生物検査学
・医動物学(寄生虫検査学)
・生化学
ちなみに理解が多い科目は
・医用工学
・臨床生理学
・検査管理学
そしてなぜ理解の少ない科目からやるのかというと、短時間で学習できるためです。
自分ができるという感覚がないのに、いきなり勉強を長時間できるわけがありません、すごく疲れますしね。
短時間しか勉強できないとすると、理解が多い科目は理解に時間が捕らわれてしまいます。
そのため中々先には進めず、すぐには点数が上がらないので、自分はできるという感覚を掴むことが出来ません。
理解するのが難しかったらなおさらです。
ですので理解の少ない科目からやる。
科目でいうと微生物検査学の総論がオススメです。
総論というと例えば「この消毒液で滅菌できるのはどれか?」みたいな問題ですね。
各論は例えば「Bacillus cereusに当てはまる特徴はどれか?」みたいに、個々の細菌の特徴を聞いてくる問題ですね。
微生物検査学は総論と各論からなり合計20問くらいで総論は13問くらいと出題数が多い、そして理解が少ない範囲もそこまで広くない、だからコスパが良いんです。
この点からして、やるべきだと思っています。
ちなみに、各論は後で大丈夫です。
出題数は少ないし覚える量が多いので、これはコスパが悪いです。
微生物から始めなければいけないことはありません。生化学や医動物学(寄生虫検査学)から入るのも良いでしょうl。
勉強始めは点を取りやすい科目から始め、自分はできるという感覚を得ましょう!
医用工学、臨床生理学、検査管理学以外で出題数の多い科目からやる
1つの分野で点数が安定してきたら、勉強する時間も増やしていきましょう。
始めにいっておきますが、点数の高い人は勉強時間を沢山とっています。
全然勉強してなくても点数が取れる人は写真記憶みたいな特殊能力を持っている人達だけです。
それ以外の人達は勉強する時間をとにかく増やしましょう!
勉強する時間を増やすことが出来たら出題数の多い科目をやります。
出題数が多い科目でいうと、
・臨床化学
・病理学
・臨床免疫学
・臨床血液学
・臨床検査総論(一般検査学)ですね。
これらをやることによって、国試過去問における総合点を上げていきます。
また、途中で臨床生理学を挟むことをオススメします。
臨床生理学は覚える量が多く、ただ暗記するだけでは効率が悪いので理解して記憶を定着させていきます。
理解にはどうしても時間がかかってしまいますので、ある程度、上記4つの内2つくらい終わったら、例えば臨床生理学+αとかにしていきましょう!
臨床生理学は出題数が多いので、後回しは避けたい科目です。
出題数の少ない科目をやる
今まで述べてきたことをやってこれたら、大体国試の過去問では120点近くまで取れるかと思います。
そしたら、残りの出題数の少ない科目をやってさらに総合点を上げていきましょう!
出題数の少ない科目は
・公衆衛生学
・関係法規
・臨床検査医学総論 (臨床病態学)
・検査管理総論
・医動物学(寄生虫検査学)
・解剖学
・組織細胞学
・生理学
・生化学
以上ですね
最後に過去問
最後に過去問です。
過去問をやりつつ、間違ったところを復習、苦手な分野を攻めていくでいいと思います。
これらの仕上げで大体150点付近を毎回過去問でとれれば目標達成です。
普通に受かるくらいをめざすなら、この点数だけで十分です。
自分が学生の時に、先生から言われたことなのですが過去問や学外模試、学校側が作った模試の点数の大体-20点が国試の点数だと。
毎年の生徒の傾向からすると、そうらしいです。
ですから、150点を取っておけば国試本番では130点くらいで合格できるということになります。
また今までの書いたことを文字で伝えるのには限界があるので、分かりやすく表すために勉強スケジュールを図で表してみました。
3時間 2週間~1ヵ月
微生物学 |
↓
5~6時間 1ヵ月
臨床化学 | 病理学 | 免疫学 |
↓
6~7時間 1ヵ月
臨床生理学 | 血液学 | 臨床検査総論 |
↓
7~8時間 1ヵ月
公衆衛生学 | 臨床検査医学総論 | 検査管理学 | 解剖学 | 組織細胞学 | 生理学 |
↓
8時間 1ヵ月
国試 | 生化学 | 医動物学(寄生虫検査学) |
国家試験Q&A
勉強はいつからやるべき?
ある程度知識がある人なら、正直12月くらいから勉強しても間に合うかと思います。
過去問とか、学校とかで配っている問題を何回も回せば、合格できるレベルにいきますので。
というのは、同じ問題は出ないが似たような問題は毎回、もしくは数年ごとに出てるから。
一方知識がないなぁと思う人は、前述した勉強法を9月よりも前くらいから、個別分野の勉強をしていく感じが良いと思います。
実際僕がその通りにやり、第66回の国家試験に合格したので。
9月より前からやるのもいいのですが、8月中にある夏休みを挟むと勉強をしなくなってしまうと思われます。
そうなったら、せっかく覚えたのに忘れてしまったとなるのがもったいないですからね。
9月からやると長期休暇を挟まずに、勉強を毎日継続していくと思われるのでいいです。
参考書は何を使っていたか?
参考書は学校の授業でも使っていた、赤い色で臨床検査学講座というものです。
過去問や問題集は買うべき?
過去問は絶対に買ってください。
なぜなら先にも書いた通り、過去問から似たような問題が出されるからです。
僕は青い臨床検査の国家試験の過去問を使っていました。
臨床検査技師国家試験問題集解答と解説 2022年版/「検査と技術」編集委員会という本です。
安いし解説もしっかり載っている、収録年数もちょうどいい5年分くらいなので分厚くない、持ち運びに便利。
問題集は自分では買わなかったのものですが、研究室の先生が買ってくれました。本当にありがたい、感謝感謝です笑。
問題集は臨床検査技師国家試験問題注解 2022年版 臨床検査技師国家試験問題注解編集委員会という本です。
この問題集のメリットはいくつかあるのですが、
・分野別にまとめられている
・解説が丁寧
・問題ごとの難易度が振り分けられている
・国試予想問題がついている
・一昨年の過去問がついている
という点ですね。
何より分野別にまとめられている点がいいですね。
ですから特定の分野が苦手とか、特定の分野から勉強したいとかいう方にはかなりオススメです。
一方デメリットとしては
・値段が高いこと
・分厚く、重いので持ち運びに不便
という点には注意してくださいね。
分からない問題はどうする?
分からない問題があった時に僕がやっていたことは
・スマホでネット検索
・参考書、過去問の解説、問題集の解説から調べる
・質問サイトで質問する(Yahoo!知恵袋を使用)
・友達や、先生に相談
みたいなことをやっていました。
1番やっていたのはスマホでネット検索だと思います。
何より情報をすぐに得ることができますからね。
ネット検索で分からない問題は本とかで調べ、それでも分からなかった問題は、質問サイト行きか、人に相談行きですね。
外部模試はやるべき?
外部模試はやったほうが良いと思います。
というのは、記憶に残りやすくするためにはアウトプットしなければなりませんが、模試をやることによって知識をアウトプットできます。
ですのでやるべきです。
しかも傾向に沿って作られていますしね。
僕は学校で外部模試の医歯薬模試を何回かやりました。
難易度は国試よりも高めに設定されているといった印象でした。
年に4,5回くらい、で1万円くらいの費用です。
ちなみに医歯薬模試は「こんなのでないでしょ」みたいな不適切問題があったのが印象です。
医動物学(寄生虫検査学)において、範囲外というか勉強したことのないチャドクガという生き物を答えさせる問題がありました。
一体問題作成の方はどういうつもりで出したのでしょうか?・・・
最悪捨てる科目は?
医用工学です。
学生時代医用工学は捨て科目として有名でした。
やはり出題数もそこまで高くないのに、理解するのが難しいからでしょう。
ただ、丸暗記で解ける問題もありますので、そこだけは最低限やっていおいて捨てるのが吉かもしれません。
もちろん余裕があれば、やるのに越したことはありませんが。
1人で勉強、複数で勉強どっちがいい?
これは自分がどちらの方が勉強が進むのかを選びましょう。
人がいると話しちゃうから集中できない、と言う方は1人の方がいいですね。
自分も1人派でした。
ただ複数人でやると分からない問題をその場で聞けるので、全く知識がない人はある程度知識をもっている人と勉強して、分からない問題を聞いていくのが良いと思います。
まとめ
まずは、臨床検査技師国家試験について情報を集めることでした。
それができたら、やりやすい科目で自分はできるという感覚をもつ。
そして、勉強時間を増やしながら、出題数が多い科目をやり、総合点を伸ばす。
最後に、出題数の少ない科目と過去問を回す。
でした。
以上になります、みなさんのお役に立てれば幸いです!
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