FP3級の難易度はどのくらいか?データや実体験を元に説明します!

生活する上で役立つと言われてるFP3級を受けようと思う!でも難易度ってどのくらいなのだろう?実際に受験した人で教えてくれないかな…

そんな疑問にお答えします!

◯本記事の内容

・FP3級の難易度

・簿記3級との難易度

・FP協会と金財(金融財政事情研究会)どちらの方が易しいの?

◯本記事の作者

タッキー

生活に役立つ知識をつけたくてFPの勉強をはじめました。そして2021年9月に日本FP協会の3級の試験を受験し合格しました!点数の内訳は学科試験60点中51点、実技試験100点中80点でした。

FP3級の試験の難易度を知りたいのですね!

確かに勉強する前に難易度がどれほどなのか知っておくのと計画を立てやすくなると思います。

僕は実際にFP3級の試験を受験してきたので参考になると思います。

それではいきましょう!

Contents

FP3級の難易度

それではFP3級の難易度について説明していきます!

合格率のデータで見る難易度

まずはFP3級の合格率のデータから難易度がどのくらいか見ていきましょう!

FP3級の試験というと普通、日本FP協会か金財(金融財政事情研究会)が実施する試験のことを指します。

同じFP3級の試験なのに異なる団体が実施しているんですよね。

どちらで合格してもFP3級の資格を取ることができます!

まずは日本FP協会の試験難易度からいってみましょう!

日本FP協会

日本FP協会のFP3級の試験には学科試験と実技試験があります。それは金財(金融財政事情研究会)も同様です。

学科試験はマークシートで2択形式か3択形式になります

下記は学科試験の合格率のデータです。


1月5月9月
202187.92%83.25%84.69%
202085.34%中止89.64%
201974.09%69.07%78.09%
201880.33%78.92%78.63%

参考: 日本FP協会 FP技能士の取得者数及び試験結果データ

1番低くて69.07%で、1番高くて89.64%です。

数字だけで見ると、学科試験は易しいと言えますね。

下は実技試験のデータです。


1月5月9月
202186.53%76.65%80.05%
202079.45%中止88.04%
201983.38%86.42%79.48%
201889.07%90.47%86.50%

参考:日本FP協会 FP技能士の取得者数及び試験結果データ

そもそも実技試験とは何か?と思う人もいるでしょう。でも別に特別なものではなく、学科試験と同じマークシート式の問題です。3択の問題ですが。

実技は1番低くて76.65%で、1番高くて90.47%です。学科試験より合格率が高いですね。こちらも易しいと言えるでしょう。

学科試験、実技試験共に8割近くの人が受かるので総じて日本FP協会のFP3級の試験は易しい試験と言えます。

金財(金融財政事情研究会)

次は金財(金融財政事情研究会)についてです。

下記は学科試験の合格率です。


1月5月9月
202163.75%47.81%53.31%
202065.43%記載なし69.28%
201951.91%42.76%62.77%
201865.34%57.84%61.64%

参考:一般社団法人金融財政事情研究会 試験結果より

1番低くて42.76%で、1番高くて69.28%です。数字だけを見ると半分近く落ちる時もあるので学科試験やや難しいと判断します。

同じFP3級の資格が取れるのに、FP協会が実施する試験と比べて合格率が低いのは気になりますね。

下記は実技試験の合格率になります。


個人資産相談業務保険顧客資産相談業務
2021年9月43.25%48.68%
2021年5月59.63%47.76%
2021年1月58.63%56.01%
2020年9月35.28%56.20%
2020年5月記載なし記載なし
2020年1月50.22%48.19%
2019年9月45.44%43.31%
2019年5月54.35%44.85%
2019年1月56.21%39.32%
2018年9月51.46%34.32%
2018年5月71.20%35.69%
2018年1月67.13%42.98%

参考:一般社団法人金融財政事情研究会 試験結果より

金財は実技試験が個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務の2つの項目の内1つを選択します。

1番低くて34.32%で、1番高くて71.20%です。ついに30%台が出ましたね…

実技試験もやや難しいと言えるでしょう。

数字だけを見てみると、学科試験も実技試験も合格率は高くないので、総じて金財のFP3級の試験の難易度はやや難しいと判断できます

実際に受験して感じた難易度

先にも述べた通り、僕は日本FP協会のFP3級試験を受けました!

実際に受験してみて難易度は易しいと感じましたね。

僕が易しいと感じた理由下記の3つの理由からです。

・体感として、8~9割くらい過去問とほぼ同じ問題が出た。

・学科試験はマークシートでかつ2択式か3択形式なので、問題が分からなくても1/2、1/3の確率で正解する。

・実技試験はマークシートで3択式。それでも1/3の確率で正解する。

今まで、英検、臨床検査技師国家試験、簿記3級と受けてきましたが、FP3級の試験ほど過去問とほぼ同じ問題が出たことはありませんでした。

そのため過去問をやってればほぼ確実に受かる試験です!

またマークシートで2択式、3択式ですからね。もう全く知識がない人でテキトーにやってもそこそこ点数が取れそうな気がします笑

合格点も6割なので日本FP協会が実施するFP3級の試験は易しいと言えます!

簿記3級との難易度

今度は簿記3級と比較していきたいと思います。何かと比較されがちですからね。

簿記3級の難易度

下記が簿記3級の筆記試験の難易度です。


合格率
158回  (2021年6月)28.9%
157回  (2021年2月)67.2%
156回  (2021年11月)47.4%
155回  (2020年6月)中止
154回  (2020年2月)49.1%
153回  (2019年11月)43.1%
152回  (2019年6月)56.1%

参考:商工会議所 3級受験者データより

1番低くて28.9%で、1番高くて67.2%です。

合格率が5割を切っている回が何回かあります。またなんと言っても直近で28.9%という数字を出してますからね。結構難しい試験と言えます。

日本FP協会のFP3級の試験は合格率が8割近くあるので、それと比べて簿記3級の試験は難しいと判断できます。

個人的に思う簿記3級とFP3級の難易度

僕は以前簿記3級のネット試験を受験しました。

第158回から商工会議所で受ける筆記試験とネット試験で出る問題は一緒ですから。難易度は第158回以降から参考になると思います。

難易度は簿記3級の方が圧倒的に難しかったと思っています。

簿記3級は多くの問題を素早く計算しなければならないので。

またなんといっても、マーク式ではないのでちゃんとした正解を出さなければいけません。

そのくせ、合格点は7割ですからね。ちなみに僕は簿記3級の試験は落ちました、下記の記事では簿記3級がいかに難しいか説明しています。

そういうわけで僕は簿記3級の方が圧倒的に難しいと思います。

FP協会と金財、どちらの方が易しいのか?

日本FP協会の方が易しいと思います。

なんせ、学科試験と実技試験両方とも8割近い合格率ですからね。

受かりたいだけならわざわざ合格率の低い金財を受験する意味はなさそうです。

まとめ

FP3級の試験自体は正直楽でした。しかし勉強は意外と大変でした。

何故かというと、FP3級で学ぶ内容は理解するのが難しく範囲もかなり広いからです。

例えばFP3級では株式を習いますが、株式の項目ではPBRという計算式があります。1株あたり純資産の何倍の価格なのかを示す式です。

これは株価を1株当たりの純資産で割ります。確かにこの式を暗記すればテストでは点数を取れますが、そもそもなぜ1株を純資産で割るのか?この式ってどういう時に使うの?とか色々考えても理解するのが難しいんですよね。

僕は試験で点数を取ることも大事でしたが、勉強したことを日常生活で役立てたいと思っていたので、分厚い参考書を何回も読んでいました。でも結局は理解するのが難しく、丸暗記になってしまう所はありましたね。

そして範囲についてですが、範囲は下記の6つの項目からなり、それぞれさらに10ほどに小さい項目に分けられます。

1.ライフプランニングと資金計画

2.リスク管理

3.金融資産運用

4.タックスプランニング

5.不動産

6.相続・事業承継

FP3級の試験範囲が広いことがお分かりいただけたでしょうか?

このようにして、FP3級の学ぶ内容自体は理解するのが難しく範囲が広いので勉強自体は意外と大変でした。

僕のように日常生活でFPの知識を活かしたいと考えている方なら早めの対策をしていくことが大事だと思います!

それでは以上になります、皆さんのお役に立てたら幸いです!